カードローンやクレジットカードのキャッシングで安易に借金をして、いつの間にか毎月の返済がきつくなってお金が足りなくなってしまった!
そんな経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
借金で返済がキツくなったとしても、大前提として借りたお金は返さなければなりません。
返済が徐々に苦しくなった場合に、どのように対処すればよいのか?
その処方箋を詳しく解説します。
借金で返済がきつい人の特徴
返済がきつくなるような多額のお金を始めから望んで借りる方はおそらくいないでしょう。しかし借金は一度借りてしまうと、後はずるずると少しずつ借りる金額が増えていき気が付けば返済するのが苦しくなっているという事も少なくはありません。
ついお金を借り過ぎて返済がきつくなる方には次のような特徴があります。
- 規則正しく計画的な行動が苦手
- 見栄っぱり
- ギャンブル好き、買い物好き
- いつもストレスを感じている
かつて消費者金融のキャッチフレーズで「ご利用は計画的に」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。まさに、借金返済の苦しみを招く理由は「計画性のなさ」と「浪費ぐせ」の2つにつきるのです。
返済がきつい時の場合の対処法
借金残高が多くなって返済がきつくなったとしても、借りたお金は必ず返さなければなりません。お金を返さなくてもなんとかなるのでは、などといった甘い考えは通用しないのです。
返済がきつい場合にどのように対処すればよいのか、状況に応じた3つの対処法が考えられます。
頑張ってお金を稼ぐ
カードローンやキャッシングなどの借金の返済がきつくなってきた場合でも、まずは頑張って返すことを考えなければなりません。
具体的には以下のような方法が考えられます。
- 日払いバイトなどの副業でお金を稼いで返済する
- オークションサイトや質屋に手持ちの物品を売却してお金を稼ぐ
サラリーマンで給料が決まっている場合には、ボーナス以外には臨時収入は見込めませんが、休日にアルバイトをするのは可能です。週1回のアルバイトを1ヶ月に4回できるとすれば、最低でも4万円近い現金を得られるのではないでしょうか。
日払いのアルバイトはインターネットの求人サイトで簡単に見つかります。
キーワードは一本化 おまとめローンの活用
複数の会社からお金を借りて返済がきつくなったのであれば、「おまとめローン」の活用がおすすめです。
おまとめローンとは、2010年に改正された「貸金業法第10条段階的な返済のための借換」に則て提供される合法的な救済策です。
総量規制に抵触している借り手が、これまでのリボルビング契約に基づく借入れについて、返済期間が長く、月々の返済負担も少ない、一本の借入れに借り換えることによって、段階的に借入残高を減らすことが可能となる措置を講じる。このため、「段階的な返済のための借換えを総量規制の例外とする」旨の府令改正を行う。
https://www.fsa.go.jp/news/21/sonota/20100611-3/01.pdf
引用:改正貸金業法に関する内閣府令の改正の概要|金融庁
おまとめローンは全ての借金を1社で肩代わりをする形で返済し、膨れ上がった借金を本気で完済することを目的としたローンです。
複数の借り入れをおまとめローンに一本化することで借入金利の軽減や総返済額の減少につながる場合があります。
おまとめローンは、多くの銀行や消費者金融で取り扱っています。ただし、おまとめローンであっても借入時は審査があるので注意してください。
おすすめのおまとめローンはこちらどうしても無理なら債務整理を検討
様々な努力をしても、どうしても苦しくて返済ができない場合には、弁護士や司法書士などの法律家に相談して債務整理を行うしかありません。
法的手続きを含む債務整理を実行すれば、返済額を軽減する、あるいは借金のすべてを放棄することも可能です。
債務整理には次の3種類の方法があります。
【任意整理】
弁護士や司法書士が債権者と直接交渉し、将来利息のカットや返済期間の延長などの方法で月々の返済額の減額をはかります。
【個人再生】
裁判所に再生計画を提出し、債務の大幅減額をしてもらう方法です。個人再生が実現すれば、借金はおよそ1/5程度まで減額されて最長5年程度の返済期間で完済します。
【自己破産】
自己破産は裁判所から現在の借金すべてを免除してもらう方法です。借金の返済はなくなりますが、同時に自分自身の預金や資産などはすべて処分され返済額に充当されます。
いずれの方法でもきつい借金返済からは解放されるかもしれません。
ただし債務整理をおこなえば信用情報にはキズが付き、いわゆる「ブラックリストに載った」状態になります。5年から最長10年程度はクレジットカードの作成や、ローンの利用などはできなくなる覚悟が必要です。
借金の返済がきつくても絶対にやってはいけない3大NG
借金の返済がきつくなると、どうしても必要な日々の生活費まで圧迫されてしまいます。気が付けば毎日苦しい思いをしながら生活をしなければなりません。
しかし、借金の返済がきついからといっても、次の3点は絶対にやってはいけないNG行為です。
- 借金の督促をそのまま放置する
- 返済のために新たに借金をする
- ヤミ金や個人間金融に手を出す
返済期日を過ぎると借りている会社から電話や郵送などで支払いを督促されます。お金が払えないからといって、放置しておくと督促は徐々に厳しくなっていくのは間違いありません。最終的には裁判所に訴えられて給与や財産の差し押さえまでいたってしまいます。
しかし返済のために新たに借り入れをしたり、ましてや非合法な手段でお金を工面するのは厳禁です。その場しのぎの手立ては必ず後で自分自身の首を絞めてしまいます。
どんなに返済がきつくても、借りたのは自分自身です。頑張って返す方法を検討するしかありません。